そろそろ花粉症の季節です。
国民病の原因として、いつの間にか悪者扱いされてきた
杉の木。
杉は昔から日本人と深い関わりを持っていました。
学名「クリプトメリア・ジャポニカ」を見ても分かるように
杉は、「隠れた日本の財産」という意味なのです。
1種1属の常緑の針葉樹で日本のみに生育する固有種です。
現在では、日本の国土の12%、約448万ヘクタールを杉の
人工林が占めています。
杉に大きな転換期が訪れたのは、1964年木材輸入の自由化の時で
価格の安い海外産の木材に取って代わられ、9割あった木材の
自給率は7割以上が輸入に頼るようになりました。
その後、放置された杉が、大量の花粉をまき散らす存在に。
今では、遺伝子組み換え技術を使い、日本各地の地域特性に
合わせた無花粉スギの開発が行われているようです。
昨今では、アジア市場への輸出も積極的に行われておりますが、
日本文化を支えてきた杉を、日本で使用し、山に還元できるよう
にしていきたいと思います。
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