その1
「孫子に経営を読む」 伊丹敬之著 日本経済新聞出版社
「孫子」 2600年前に著された、世界的に有名な兵書を
「経営の観点」から書かれた1冊。
相手と自分の比較をきちんとして、その上で対策をめぐらすことを
「算」」(計算と論理的組立)というそうである。 その質と量がともに
多ければ勝てる。 下記の5つの状態が揃っていれば勝つことが出来る。
①自分の置かれた環境の有利不利の判断が出来る
②現場の作戦行動を兵力の大小に応じて工夫できる
③人心の統一が出来る
④自ら深く考えて準備をし、相手が準備のないまま行動するのを待ち構えている
⑤現場にあれこれと口を出さない
1つの作戦にも「利」と「害」があり、害になりそうな部分を覚悟すると
その先に逆転の発想で大きな利が見えてくる。
とても深い1冊。 さらに勉強です。
その2
「幸福論」 アラン著 日経BP社
どうすれば、幸福になれるのか?
幸福についてのエッセーを紹介する大変、読みやすい本です。
気分の変化は一時的な生理現象から生まれるだけなのに、
人はそれを拡大解釈しがちである。 こうした気分が不幸につながってしまう。
私が言いたいのは、さしたる原因もなく不幸になっている人たち、自分の
思い込みから不幸になっている人たちのことである。(アランの幸福論)
短文形式で、いろんな切り口から幸福を説いています。
本書ではっきりしていることは、「人は望まない限り、幸福にはなれないということ」
だから、幸福を欲し、作り出さなければいけないと感じる1冊です。