2014年10月25日土曜日

10月の読本

その1

「孫子に経営を読む」 伊丹敬之著   日本経済新聞出版社


「孫子」 2600年前に著された、世界的に有名な兵書を

「経営の観点」から書かれた1冊。


相手と自分の比較をきちんとして、その上で対策をめぐらすことを

「算」」(計算と論理的組立)というそうである。 その質と量がともに

多ければ勝てる。 下記の5つの状態が揃っていれば勝つことが出来る。

①自分の置かれた環境の有利不利の判断が出来る

②現場の作戦行動を兵力の大小に応じて工夫できる

③人心の統一が出来る

④自ら深く考えて準備をし、相手が準備のないまま行動するのを待ち構えている

⑤現場にあれこれと口を出さない


1つの作戦にも「利」と「害」があり、害になりそうな部分を覚悟すると

その先に逆転の発想で大きな利が見えてくる。

とても深い1冊。  さらに勉強です。



その2

「幸福論」  アラン著  日経BP社


どうすれば、幸福になれるのか?

幸福についてのエッセーを紹介する大変、読みやすい本です。


気分の変化は一時的な生理現象から生まれるだけなのに、

人はそれを拡大解釈しがちである。 こうした気分が不幸につながってしまう。

私が言いたいのは、さしたる原因もなく不幸になっている人たち、自分の

思い込みから不幸になっている人たちのことである。(アランの幸福論)



短文形式で、いろんな切り口から幸福を説いています。

本書ではっきりしていることは、「人は望まない限り、幸福にはなれないということ」

だから、幸福を欲し、作り出さなければいけないと感じる1冊です。


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