人口減少は、すべての年齢層で平均的に生じるわけでありません。
日本の人口減は少子化により生じています。
高齢者人口が増え続ける中で、まず年少者の人口が減少し、
徐々に現役世代に広がっていき、いずれ高齢者も
減少に転じるというパターンで人口減少が起きます。
これを家族の視点から見てみると、そもそも少子化の
主因は、結婚せずに生涯独身でとどまる人が増えていることが
原因です。
2010年時点で50歳男性の未婚率は20%を超えています。
15年前に親と同居しながら生活を送る「パラサイト・シングル」という
言葉が登場しました。
現在は、リッチなパラサイト・シングルと言える状態の人は
少ないようです。
ここで一番の問題は、パラサイト・シングルの将来であると思います。
現状の高齢者の大多数には、子供や兄弟も多い。現在一人暮らし
であっても、気にかけてくられ家族が存在します。
将来、単身で子供を持たずに高齢者に達する人が、3割から4割いると
予測されています。
頼る親類もいなく、経済基盤もない高齢者が町にあふれる
可能性があるのです。
このような社会にならないよう、後世代が前世代を
支えるという仕組みを変えていくことと、
地域コミニュテー社会を考えて行くことが
本当に大切になっていくと感じています。